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プロフィール
 1948年横浜生まれ.東京大学大学院農学系研究科博士課程修了.農学博士.東京大学農学部助手,米国ミシガン大学(The University of Michigan, Ann Arbor)動物学博物館客員研究員,(財)日本野鳥の会・研究センター所長,東京大学大学院農学生命科学研究科教授,慶應義塾大学大学院政策メディア研究科特任教授を歴任.現在,東京大学名誉教授,慶應義塾大学訪問教授(自然科学研究教育センター).専門は鳥類学,保全生物学,生態学,進化生物学.日本鳥学会元会長,The Society for Conservation Biology Asia Section Former President.妻は、スペイン滞在16年の経験をもつフラメンコ舞踊家(→こちら)。


主著/主訳書
受賞歴
学歴・職歴
少し長めのプロフィール
 


主著

 「鳥の生態と進化」「赤い卵の謎」(思索社),「鳥たちの生態学」(朝日新聞), 「バードウォッチング」「飛べない鳥の謎」(平凡社),「宇宙からツルを追う」(編著,読売新聞), 「保全生物学」(編著,東京大学出版会),「湿地と生きる」(共著,岩波書店), 「カラス、どこが悪い!?」(共著,小学館),「鳥たちの旅ー渡り鳥の衛星追跡ー」(NHK出版),「生命(いのち)にぎわう青い星ー生物の多様性と私たちのくらしー」(化学同人社),「赤い卵のひみつ」(小峰書店),「鳥・人・自然ーいのちのにぎわいを求めてー」(東京大学出版会),The Journey of Birds-Satellite-tracking Bird Migration-(SELC),「日本のタカ学ー生態と保全ー」(編著,東京大学出版会),「日本の鳥の世界」(平凡社),「鳥ってすごい!」(山と渓谷社),「鳥の渡り生態学」(編著,東京大学出版会),「ニュースなカラス、観察奮闘記」「鳥博士と天才カラス」(文一総合出版)など.

主訳書

 「ダーウィンフィンチ」「進化」「野外鳥類学への招待」(思索社), 「猛獣はなぜ数が少ないかー生態学への招待ー」,「フィンチの嘴ーガラパゴスで起きている種の変貌ー」(早川書房),「ガンたちとともにーローレンツ物語ー」(福音館),「世界を翔ける翼」「鳥になって感じてみよう」(化学同人)など.


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主な受賞暦


★2023年6月 日本動物学会2023年度 Zoological Science Award および藤井良三賞 (土方直哉ほか6名と合同受賞)。対象論文は以下。
Hijikata, N., Yamaguchi, N. M., Hiraoka, E., Nakayama, F., Uchida, K., Tokita, K. and Higuchi, H. 2022. Satellite tracking of migration routes of the eastern buzzard (Buteo japonicus) in Japan through Sakhalin. Zoological Science 39:176-185.
 
★2017年6月 日本動物学会Zoological Science Award および藤井良三賞 (Chen Wenboほか8名と合同受賞).対象論文は以下。
Chen, W, Doko, T., Fujita, G., Hijikata, N., Tokita, K., Uchida, K., Konishi, K., Hiraoka, E. and Higuchi, H. 2016. Migration of Tundra Swans (Cygnus columbianus) wintering in Japan using satellite tracking: identification of the Eastern Palearctic flyway. Zoological Science 33:63-72.

★2015年5月 野生生物保護功労者「環境大臣賞」

★2009年6月 日本動物学会Zoological Science Award および藤井良三賞 (山口典之ほか13名と合同受賞).対象論文は以下。
Yamaguchi, N., Hiraoka, E., Fujita, M., Hijikata, N., Ueta, M., Takagi, K., Konno, S., Okuyama, M., Watanabe, Y., Osa, Y., Morishita, E., Tokita, K., Umada, K., Fujita, G. and Higuchi, H. 2008. Spring migration routes of mallards Anas platyrhynchos that winter in Japan, determined from satellite telemetry. Zoological Science 25:875-881.

★2006年3月 日本生態学会「論文賞」(島崎彦人ほか5名と合同受賞).対象論文は以下。
Shimazaki, H., Tamura, M., Darman, Y., Andronov, V., Parilov, M., Nagendran, M. and Higuchi, H. 2004. Network analysis of potential migration routes applied to identification of important stopover sites for Oriental White Storks (Ciconia boyciana).  Ecological Research 19:683-698.

★2006年3月 東京都三宅村「感謝状」(東京大学大学院農学生命科学研究科あて)

★1998年7月 (財)山階鳥類研究所「山階芳麿賞」

★1991年6月 (財)国立公園協会「田村賞」

★1977年7月 日本鳥学会「鳥学研究賞」 


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略歴

1970年3月  宇都宮大学農学部卒業
1975月3月  東京大学大学院農学系研究科博士課程修了 農学博士
1976年4月  日本学術振興会奨励研究員
1977年4月  東京大学農学部助手
1986年4月~1988年3月 米国ミシガン大学動物学博物館客員研究員
1988年4月  (財)日本野鳥の会・研究センター所長
1994年6月   東京大学大学院農学生命科学研究科教授
2010年10月 東京理科大学客員教授(兼任)
2012年3月  東京大学を定年退職
2012年4月  慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授
2012年6月  東京大学名誉教授
2017年4月  慶應義塾大学自然科学研究教育センター訪問教授
         


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少し長めのプロフィール

 
1948年2月26日横浜市金沢区の生まれ。子供の頃から鳥や自然に関心があった。昆虫採集、魚釣り、カエル捕りなどに興じていたが、鳥にはとくに強い関心をもっていた。中学から高校の頃には、自宅の庭でキンケイ、ギンケイ、ハッカンなどいろいろなキジ類を飼育し、繁殖させた。卵を孵化させるのには、チャボやシャモに卵を抱かせる以外に、ひよこ電球とコタツ用サーモスタットを使って自作した孵卵器も利用した。自分自身の努力で新しい命が次々に誕生してくることや、小さな命が成長して目のさめるような美しい生きものに変身する様子に大きな喜びと感動をおぼえた。一方、野山をかけめぐり、いろいろな鳥、植物、昆虫、魚、貝、コウモリなども観察した。当時使っていた図鑑には、隅から隅まで目を通した。

 
高校時代、ギンケイの飼育小屋の前でアヒル夫婦と記念撮影

鳥類学者になりたい、と思うようになったのは高校時代。1965年、当時、宇都宮大学の教授であった清棲幸保先生が、『日本鳥類大図鑑、I~III巻』(講談社)を出版した。この本を見て、絶対、鳥類学者になるんだ、と思った。大学は迷わず宇都宮大学へ。清棲先生は私が入学した年の3月に定年退官していたが、非常勤講師で週に一度、講義に来られていた。清棲先生には日光、塩原、三宅島などに連れていっていただき、野生の鳥の生態、あるいはその観察や撮影の方法などについていろいろなことを教えていただいた。宇都宮には高校時代に飼育していたキジ類をもっていったが、野犬に襲われて全滅してしまった。それを機に飼育からは離れ、野生の鳥の生態研究に集中することにした。

学部から大学院修士課程の頃に、E. MayrのSystematics and the Origin of Species (Columbia UP, 1942)やAnimal Species and Evolution (Harvard UP, 1963), D. LackのDarwin’s Finches (Cambridge UP, 1947), R. H. MacArthur & E. O. WilsonのThe Theory of Island Biogeography (Princeton UP, 1967) などに出会い、島の生物学研究に関心をもつようになった。この頃、山階鳥類研究所の浦本昌紀氏(のちに和光大学教授)のもとに鳥の生態研究に励む若手研究者が集まっていたが、私もそこに加わって多くのことを学んだ。東大での博士論文のテーマには、本州本土と伊豆諸島のヤマガラの比較生態を選んだ。その後、島の鳥類研究は、小笠原諸島、トカラ列島、先島諸島などをもふくむ日本各地の島々で、今日に至るまで続けている。

 
Mayr, E. 1963. Animal Species and Evolution. この本からは、たくさんのことを学んだ。

1975年に博士号を取得したのち2年間は、台湾、ソ連(当時)、アメリカ、カナダなど、海外のあちこちを訪問し、いろいろな研究者と交流を深めた。1977年には、東大農学部の助手に採用された。このころから、カッコウ類の托卵習性、セキレイ類の種分化、ササゴイの投げ餌漁などの研究にも興味を広げていった。かねてより海外留学を望んでいたので、1986年から2年間、米国ミシガン大学の動物学博物館に客員研究員として留学した。受け入れてくれたのは、托卵研究で著名なR. B. Payne教授だった。Payne教授のもとでは、コウウチョウの托卵行動やササゴイの投げ餌漁についての研究を発展させた。この2年間は、自分自身の研究にたくさんの時間を費やし、たいへん有意義な日々をすごすことができた。


ミシガン大学動物学博物館。2年間、客員研究員として過ごした。

1988年4月、帰国してから(財)日本野鳥の会の研究センター所長に迎えられた。ここでの6年間は、希少種の保全にかかわる研究に従事した。とくに、人工衛星を利用したツル類やハクチョウ類の渡り追跡研究に深くかかわり、ロシア、中国、北朝鮮、米国などの研究者といくつかの共同研究を行なった。この衛星追跡研究は、その後、今日に至るまで主要な研究テーマとして継続している。


1994年6月、東京大学大学院農学生命科学研究科の教授に就任。当初は応用動物科学専攻・野生動物学研究室、のちに生圏システム学専攻・生物多様性科学研究室に所属し、生物多様性の仕組、進化、保全にかかわる研究と教育に従事。研究室の学生や教員、国内外の研究者と共同で、渡り鳥の衛星追跡、野生動物と人間生活との軋轢、温暖化が生物多様性に与える影響など、さまざまな研究に取り組む。2012年3月、東京大学を定年退職。


研究室の学生などとの楽しいひととき東京大学生物多様性科学研究室にて。

2012年4月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授。同年6月、東京大学名誉教授。

2017年4月~慶應義塾大学自然科学研究教育センター訪問教授。今日に至るまで、希少鳥類の生態と保全、渡り鳥の経路解明、野生動物と人間生活との軋轢解消などの研究と教育、啓発、普及にかかわっている。

よりくわしく知りたい方は →こちら


2012年9月、ネパール・ジョムソンにてヒマラヤを越えるアネハヅルの観察と撮影に訪れた


2020年2月、カンボジア・トンレサップ湖畔にて。サギ類やペリカン類などの観察を行なった。

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