2014年10月25日(土) モスケミソサザイ
三宅島の住まいの中にミソサザイが入ってきた。閉めきっていたはずなのに、どこから入ってきたのか。どこかの小さな隙間からなのだろうが、ほんとうに狭いところを動きまわるのが好きな鳥だ。が、楽しい話ではある。
三宅島をふくむ伊豆諸島南部にすむミソサザイは、本州などのものとは別亜種に分類される。モスケミソサザイという亜種和名が付けられている。モスケの意味ははっきりしないが、もすける、という言葉があり、すねてことをせぬこと、という意味らしい。ミソサザイは雄がいくつもの巣を順につくり、雌を次々に呼び込む経時的一夫多妻の繁殖様式をもつ。ひょっとすると、産卵が簡単には進まない、このどことなく歯がゆい習性から、もすける鳥として、モスケミソサザイという名が付いたのかもしれない。
|
写真は、大木の根もとにつくられたミソサザイの巣。三宅島にて、2012年4月21日撮影。 |