折々の記録 2010年以前
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2008年12月7~12日 韓国へ
カモ類への衛星用送信機装着のため、韓国ソウル南西の西海岸に出かけた。マガモなど合計10羽に送信機を装着。今後の追跡が楽しみ。寒波がくれば、真冬に日本に南下してくる可能性もある。
韓国の西海岸には、広大な干潟や葦原などが発達しており、シギ・チドリ類やカモ類、サギ類などの重要な生息地になっている。る。今回出かけた地域は、葦原が茂る沼沢地。マガモ、カルガモ、ミコアイサなどをはじめとした多数のカモ類のほか、小鳥ではダルマエナガやジョウビタキなどの姿が目についた。サンカノゴイもすんでいる。
写真は水面に映る夕陽の中のカモ類。12月8日撮影。 |
2008年12月3、4日 帯広に出張
3日、帯広畜産大学で、温暖化が生物多様性に与える影響について講演。野生生物に関心のある教員、学生が対象。講演後は、市内の郷土料理店で懇親会。野生動物管理学研究室の押田龍夫准教授など、多くの関係者といろいろな情報交換をした。押田先生は帯広にこられる前は、台湾の台中市にある東海大学(日本の同名の大学とは別組織)で教鞭をとっていた。同大学に共通の知人がいて話が盛り上がった。日本哺乳動物学会は、来年、台湾で年次大会を開催するとのこと。
翌日は学生さんの案内で、市内の湖沼などに出かけ、ガンカモ、ハクチョウ類などを観察した。 |
2008年11月20、21日 宮城県伊豆沼へ
ガンカモ、ハクチョウ類などの観察のため、伊豆沼とその近隣に出かけた。この地でも、鳥インフルエンザの影響を心配して給餌が自粛されており、給餌場につくカモ類やハクチョウ類の数は例年に比べて少なかった。しかし、伊豆沼の湖面には、相変わらず多数のガンカモ、ハクチョウ類やカイツブリ類などが群れており、多くの観察者をひきつけていた。寒くはあったが、ゆっくりと鳥たちを見ることができ、快適な時間をすごした。
写真は「冬水たんぼ」に群れるハクチョウ類。11月21日撮影。 |
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2008年11月19日 自転車のサドルを食い破るカラス
今朝、出勤時に、東大の構内で放置自転車のサドルを食い破るハシブトガラスを観察した。写真にあるように、2羽のカラスがサドルのゴムやスポンジをむしりとるようにしながら食べていた。私は1、2mしか離れていないところにいたが、ほとんど無視されていた。
カラスは、こうしたゴムやスポンジをかなり好んで食べる。これまでに、窓ガラスのふちに付いているパテや、自動車のワイパーのゴムがかじられた例が知られている。
カラスは石鹸やロウソクも食べる。石鹸やロウソクは油脂分を好んでいるのだが、ゴムやスポンジの場合は、人間世界のガムのようなものとして口に入れているのだろうか。ともかく、どちらも「嗜好品」として食べているようだ。都市にすむカラスに見られる特異な食文化といえる。 |
2008年11月16日 動物臨床医学会年次大会で講演
グランキューブ大阪(大阪国際会議場)で開かれた第29回年次大会の市民公開野生動物フォーラムで、「地球温暖化と生きものや私たちのくらし」について講演。温暖化に関連した植物や鳥類の生物季節、分布や個体数の変化、生物間相互作用のずれ、人間の食生活や健康への影響、生態系の跳躍的変化(レジームシフト)などについて、国内外の事例を紹介した。参加者との間で、影響の現われ方が地域によって異なる理由、獣医学関係者との今後の連携の重要性などについて議論した。 |
2008年11月10日~12日 北海道東部に出張
オオハクチョウの生息状況調査のため、野付、屈斜路湖、厚岸湾などを訪問。屈斜路湖では、澄んだ湖面に群れるハクチョウの群れを、厚岸では雄大な自然の中でゆったりと泳ぐハクチョウの姿を観察。昨春、鳥インフルエンザでハクチョウが死亡した件を受けて、給餌を自粛している地域があり、そうしたところのいくつかでは、ハクチョウの姿がまったく見られなかった。アマモなどの食物が豊富にある地域では、例年と変わらない様子。天気に恵まれ、カモ類、カモメ類、タンチョウなどの観察も楽しんだ。
写真は屈斜路湖畔で、11月11日撮影。 |
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2008年10月18、19日 中国北京に出張
研究打ち合わせのため、1泊2日の短期で北京に出かけた。北京訪問は6年ぶり。今年夏に開かれたオリンピックのためか、市全体がとても近代的でおしゃれなよそおいに変わっていた。天安門前広場へと続く通りの両側には、外資系の服飾店などが立ち並び、街路樹の間にバラ園が広がっていて、6年前とはまったく異なっていた。道行く人々の顔や動きも活気に満ちており、現在の中国の勢いを感じさせられた。 |
東大でのセミナー後に開いた懇親会での集合写真。前列中央の女性がホンバーガー教授。左隣は中村司・山梨大名誉教授。ホンバガー教授の後ろが樋口、左へ上田恵介・立教大教授、藤田剛・東大助教。ほかは主に東大や立教大の院生や博士研究員。10月7日撮影。 |
2008年10月上旬 ドミニク・ホンバガー教授来日
米国ルイジアナ州立大学のホンバガー教授が4日から10日まで日本を訪れ、日本の鳥類研究者と交流した。2014年に国際鳥類学会(IOC)を日本で開催可能かどうかを検討するのが目的だった。滞在中、立教大学で関係者とさまざまなことがらについて情報交換し、可能性を検討した。
また東京大学と奈良女子大学では、鳥類の羽毛と飛翔の起源と進化について講演していただいた。形態、解剖、生態などについての情報にもとづき、鳥類は小型のトカゲ様のものから羽毛と飛翔を獲得し、進化してきたのではないか、という内容だった。IOC開催にかかわる議論にも熱がこもったが、このセミナーの方もたいへん興味深いものだった。
関西では奈良以外に京都も訪問し、いくつかの社寺で日本の歴史や文化を楽しまれたようだった。 |
2008年9月12~15日 日本鳥学会大会に参加
今年度の大会は東京の立教大学で開かれ、参加者約600名の盛会だった。鳥学会大会は近年、学生を中心に若い会員の参加が急増しており、活気に満ちている。私は学内外の共同研究者と一緒に、タカ類やカモ類の渡り衛星追跡、ガン類の越冬地の集団構造、ツバメのつがい外交尾、水田におけるチュウサギの環境利用、カワウのねぐら・コロニーの分布、コハクチョウの越冬数の増加と温暖化との関連、新方式の野生動物追跡システムなどについて発表した。大会は研究発表の場であると同時に、よい情報交換の場にもなっている。夜は渡りやカラス関連の関心グループの集会に出席し、互いの研究の進展状況や今後の共同研究のあり方などについて議論を重ねた。
今回はロシア科学アカデミーのA・クリュコフさんが出席しておられ、極東地域におけるカラス類の遺伝的分化について発表しておられた。ハシボソガラスは地域によって分化が見られるのに対して、ハシブトガラスの方は亜種に分けられているものをふくめてほとんど分化していないとのこと。ハシブトガラスは比較的近年に分布が拡大してきたため、遺伝的な分化が進んでいないらしい。 |
ポスター発表で最優秀賞(若手部門)と優秀賞(全体部門)をダブル受賞した北村亘君(博士課程3年)。発表題目は「つがい外交尾がツバメ雌にもたらす利益」。 |
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2008年8月25~27日 北海道別海町へ
海の生き物を守る会主催のワークショップ 「野付半島の自然を守るために」に出席。野付半島は現在、砂の供給不全により砂嘴地形が変化しつつあり、また将来的には、温暖化にともなう海面上昇により大規模な縮小の心配がある。ワークショップでは、陸域や海域の自然や生きもの、沿岸域管理のあり方、半島の自然の未来予測、温暖化とその対策などについての講演が行なわれ、全体討論では、今後の保全活動のあり方などについて議論された。私は「鳥の渡りと野付半島の自然」について講演、全体討論にも参加した(写真)。
滞在中はあいにくの雨模様であったが、久しぶりに野付半島の自然や生きものの世界に触れることができ、またいろいろな研究者や保全関係者とも交流することができ、有意義な時間をすごした。 |
2008年8月11、12日 遼寧大学、万冬梅教授の送別会
11日は学生中心に餃子づくりで、12日は教職員中心に上海料理で送別会。滞在中の思い出や今後の協力関係などについて話しながら、楽しく有意義な時間をすごした。これまでの3か月間、万先生は伊豆諸島の三宅島、新島、式根島にヤマガラの調査に出かけ、また国立科学博物館でDNAの分析技術などを学んだ。私も久しぶりに、ヤマガラ研究についていろいろ考えるよい機会を得た。短い期間ではあったが、お互いによい交流ができたと思われる。近い将来、中国、台湾、韓国、日本など近隣諸国の鳥類研究者で合同の年次大会やシンポジウムを開きたい、万先生も私もそう願っている。万先生は本日16日に帰国。
写真は餃子パーティの折のもの。左から、、森さやか、万冬梅、染谷さやか、森口紗千子、山口典之、北村亘、樋口、松田亜希子、熊田那央。撮影:平岡恵美子。
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2008年8月3日 NHKで番組収録
NHKのテレビ番組「サイエンスZERO」で、「よみがえる三宅島の自然」という番組をつくることになり、本日、そのスタジオ収録があった。現地取材の結果や過去の映像などを入れ込みながら、全体をつくりあげていく作業だ。スタジオでは、ナビゲーターの安めぐみさん(女優)、山田賢治さん(NHKアナウンサー)、コメンテーターの黒崎政男さん(東京女子大教授)と4人で、映像や3D画像などを見ながら2000年噴火が島の生態系に与えた影響や、今日までの復活の様子などを追っていった。全体で2、
3時間ほどで済むのではないかと思っていたが、打ち合わせをふくめて7時間もかかった。しかし、番組内では私たち研究グループのこれまでの活動がきちんと紹介されることになったし、ナビゲーターやコメンテーターの人たちとの話も楽しいものだった。
放映は次の日時:
8月30/31日(土/日)深夜12時~12時44分 教育テレビ
9月5日(金)午後7時~7時44分 教育テレビ (再放送)
→放送内容 |
2008年7月20日~30日 アラスカに出張。
今後の研究交流促進についての打ち合わせと、ガン類やハクチョウ類の捕獲、送信機装着などを行なうため、アラスカに出かけた。最初の数日間を過ごしたアンカレッジでは、米国地質調査局アラスカ科学センターのセミナーでこれまでの衛星追跡研究の概要を話し、いろいろな研究者と交流を深めた。また、同センターの研究者と今後3年間ほどの共同研究の方向性について話し合い、研究対象にこれまでのカモ類以外にハクチョウ類やアビ類などもふくめる可能性を検討した。
ガン類やハクチョウ類の捕獲、送信機装着は、アラスカ科学センターの研究者などとともに西部のユーコン・デルタで実施した。ミカドガン約120羽(下の写真左)、シジュウカラガン約150羽、アメリカコハクチョウ約100羽を捕獲し、送信機装着などを行なった(写真2)。ユーコン・デルタは超広大な湿地で、無数の湖沼や草原がパッチ状に延々と連なってりる。移動は水上艇とボートのみで可能。上空からは、湖沼や河川がつくり出すさまざまな幾何学模様と、光の加減でいろいろに変化する湿原の緑や水面の青の様子を見ることができる(写真3)。湿原内には、ガンカモ・ハクチョウ類、カモメ・アジサシ類、アビ類、シギ・チドリ類などの鳥や、ヘラジカ、トナカイなどの大型哺乳類が多数くらしている。
調査や打ち合わせの合間に、南部のキーナイ・フィヨルドにも出かけた。ここでは、典型的なフィヨルド地形の中を船で走りながら、いろいろな海鳥や海獣を見ることができる。エトピリカ(写真4)、ツノメドリ、ウミガラス(下の写真右)、チシマウガラス、ハクトウワシなどの鳥や、ラッコ(写真5)、トド、シャチ、ザトウクジラなどの哺乳類を多数、しかもじっくりと見ることができた。フィヨルド内には氷河がいくつもあり、今回はそのうちの一つ、アイアリック氷河(Aialik
Glacier)を訪れた。青白い巨大な氷塊もとても美しかったが、その一部が崩れる時の轟音がすさまじく、感動した。この地域の氷河の中には、温暖化の影響を受けて末端が後退しているものもある。
ユーコン・デルタでは、朝方の気温が2度ほどしかなく、寒い夏だった。 |
わなの囲いに入ったミカドガンの成鳥や幼鳥。チーバックにて。 ウミガラスの繁殖集団。キーナイ・フィヨルドにて。 |
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2008年6月下旬 Journal of Disaster Research (JDR)で生物絶滅特集を発行
JDR誌は災害問題を中心にさまざまな社会問題や自然現象を扱う雑誌で、3巻3号は生物絶滅特集。東大名誉教授の唐木英明先生と共同編集した。自然の中での個体群の減少、絶滅と人為による絶滅の両方をふくめ、以下の7論文を掲載(論文はすべて英文):絶滅の原因と生物多様性の保全(永田尚志)、小笠原諸島における外来種の侵入と在来生物の危機(川上和人)、漁業による混獲が海鳥に与える影響(小城春雄)、化学汚染が鳥類に与える影響(国末&田辺)、撹乱環境下に生育する植物の減少と保全(芦沢ほか)、中国におけるトキの保全と管理(蘇雲山)、三宅島の2000年噴火による植生の破壊と復活(上條ほか)。本誌は印刷とオンラインの両方で発行している。オンライン上での論文へのアクセスは無料。 |
2008年6月24、25日 栃木県市貝町へ
台湾よりサシバの共同研究者が来日し、栃木県芳賀郡の市貝町に一緒に出かけた。李さんと張さんの二人で(下の名前はそれぞれ日本語にないむずかしい字なので省略)、昨年に続いて2回目の来日。来日中の中国・遼寧大学の万冬梅先生、研究室の酒井すみれさんも同行。酒井さんはこの地で、サシバの環境選択と資源利用について研究している。今回、李さんたちは、サシバの採食や繁殖の様子をビデオにも収めた。酒井さんはサシバがモグラに飛びつく瞬間も目撃。サシバ以外に、ニホンアマガエルの幼体を食べるイオウイロハシリグモ(写真1)や、夜のゲンジボタルなどの観察も皆で楽しむ。写真は研究用に借りている家の前で撮影。左から李さん、万先生、私、酒井さん、張さん。 |
撮影:酒井すみれ |
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2008年6月21日。クサフグの産卵を観察。
三浦半島南部の油壺で、産卵にくるクサフグを観察、撮影。クサフグは5月から7月にかけての新月や満月の2日後に、大群で岸辺にやってきて産卵する。19日が満月だったので、きょうは当たり日。写真のように、すばらしい光景を見ることができた。
雌の産卵に合わせて雄が放精すると、水が白くにごる。夕方、どこからともなく現われ、約1時間ほど波打ち際でのたうちまわったのち、どこへともなく去っていく。生命の営みの不思議さを感じずにはいられない。
観察終了後、近くの食堂で好物のトコブシ丼を食べ、やはり近くのホテルで、油壺の海が見える露天風呂を楽しむ。
→昨年の写真
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2008年6月10~12日。ハチクマの捕獲と送信機装着。
山形県米沢市近郊でハチクマ5羽を捕獲(雄2、雌3)。うち雄1羽は昨年捕獲した個体。残りの4羽に衛星用送信機を装着し、放鳥。写真は雌個体を放鳥直後のもの。同行者は時田賢一、内田聖、中山文仁、平岡恵美子、土方直哉の諸氏。
付近は落葉広葉樹林や造林地、近くに渓流。観察した鳥:オオルリ、サンショウクイ、クロツグミ、アカショウビン、ヤマセミ、ノジコ、ホオジロ、アオサギ、カワウなど。温暖化研究に関連して、ホオノキの開花状況なども撮影。
撮影:時田賢一 |
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撮影:片山直樹 |
2008年6月6,7日。茨城県つくばと千葉県上総湊へ。
つくばでは、水田におけるサギ類、とくにチュウサギの時間的、空間的分布様式を調べている天野、片山の二人を訪問。天野達也君は当研究室の出身者、現在、農業環境技術研究所の研究員(写真左)。片山君は当研究室の修士2年。調査の進捗状況を見るとともに、今後の研究の展開について相談。上総湊では、ツバメの個体関係や空間分布について調査している北村(D3)、松田(M2)、内山(M1)、山口(特任助教)の4人を訪問。調査の進捗状況を見るとともに今後の研究の展開について議論。調査地を巡りながら、お世話になっている家の人から牛乳や漬物などをいただく。 |
コメボソムシクイ、東大に出現。
2008年6月2日、東大農学部7号館B棟付近でコメボソムシクイの囀りおよび姿を確認。コメボソムシクイはメボソムシクイの1亜種で、極東北部で繁殖。本州などで繁殖する亜種のチョリチョリチョリチョリとは違って、ジジロ、ジジロ、ジジロと少しゆっくりした声で囀る。本州や伊豆諸島を通過していくが、渡来時期は5月下旬や6月上旬などとかなり遅い。東大で記録されたのは、おそらくはじめて。 |
2008年6月上旬。カラスのヒナ、大きく成長。
「針金ガラス」のヒナが大きく成長した。巣内には2羽のみ。成鳥と変わらない大きさになり、目つきも鋭い。写真は6月1日撮影。6月5,6日の両日に1羽ずつ巣立つ。
東大本郷構内では合計20つがい近いハシブトガラスが営巣している。この時期、巣内あるいは巣外にヒナをもつ親鳥は非常に神経質で、巣やヒナののそばを通っただけで襲ってくることがある。多くは威嚇飛行か、後方から飛んできて足で人の頭を蹴る。通常、たいした怪我にはならない。帽子をかぶるか、傘をさせば怪我には至らない。
巣立ちビナには触れるべからず。100%襲われる! |
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2008年5月22日 JICA東京国際センターで講演
ブラジル、中国、ケニア、マレーシア、ネパール、フィリピン、ウガンダの研究者や保全関係者を対象に講演。演題は、Using remote technologies
in wildlife conservation。この講演は、環境省が毎年いくつかの国の関係者を招待し、北海道から沖縄までの各地を巡りながら一連の自然観察やセミナーを実施する企画の一部。話のあとに、各国の参加者といろいろな意見交換ができるのが楽しみ。近い将来、これらの参加者と共同で、保全にかかわる研究や活動を実施できるかもしれない。写真提供:釧路国際ウェットランドセンター。
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2008年5月15日 中国遼寧章から万冬梅教授来日
万先生は遼寧大学生命科学院の教授兼副院長。ヤマガラの生態/種分化研究に取り組んでおり、今回の来日も日本のヤマガラの生態観察とDNAサンプルの収集が目的。8月中旬までの3か月間、私やほかのヤマガラ研究者と交流・情報交換する予定。写真は東京目黒の自然教育園で5月18日撮影。 |
2008年4月~5月。カラスの繁殖。
私の研究室の近くのヒマラヤスギで、4月以来、ハシブトガラスが繁殖している。巣材には青や白の針金ハンガーが多数使われている。4月30日にヒナが孵化し、その後、順調に育っている。写真は、親鳥のお腹の下から顔を出すヒナ。4月6日撮影。 |
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2008年3月~4月 サクラの開花情報の収集
温暖化が生物多様性に与える影響調査の一環として、サクラの開花情報を収集、撮影した。東京の千鳥ヶ淵、上野公園、日比谷公園、横浜の三渓園、京都の嵐山や伏見、秋田の角館などを訪問。写真は東京の千鳥が淵のソメイヨシノ。3月26日撮影。 |
2008年3月16日~23日台湾に出張。
サシバの衛星追跡やハチクマの生態研究の打ち合わせが目的。台湾でのサシバの渡りの盛期であったため、彰化、八掛山でいくつもの鷹柱をふくめて1000羽以上のサシバを観察した。写真は八掛山でタカ渡りを見る関係者一行。右端が国立台湾師範大学の王穎教授。左から2番目が、サシバの越冬生態研究により東大で博士号を取得したいんいんさん。 |
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2008年2月24日~27日。伊豆諸島三宅島。
2000年噴火後の自然や動植物の回復状況を調査。島の中腹より上の荒廃が目立つ。下方の都道付近は噴火前と変わらず。写真は、私の手から餌を取っていくヤマガラ。坪田集落で2月26日に撮影。手に乗ったときのフワッとした感触が心地よい。島内には数か所、ヤマガラが手に乗る場所がある。 |
還暦祝い
今年2月26日に還暦を迎えた。ボストン滞在中に1回、2月と3月にそれぞれ1回、合計3回もお祝いしてもらった。写真は研究室の学生などが開いてくれたパーティの折のもの(3月7日)。 |
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2008年2月1日~15日。米国東部へ講演旅行
ボストン大のリチャード・プリマック教授やコネチカット大のジョン・サイランダー教授などによる招待。ハーバード大、ボストン大、タフツ大、ダートマス大、コネチカット大、マノメット自然保護センターなどで合計10回講演。演題はEcology
and conservation of migratory birds in East Asia, Conflicts between crows
and humans in urban areasなど。ボストンではプリマック教授の家に滞在し、温暖化関連の今後の共同研究についていろいろな角度から議論。ほかにも各地でたくさんの研究者と交流。ボストン近郊やニューロンドンなどでは、海辺や森林の鳥の観察も楽しむ。
ハーバード大学比較動物学博物館で講演 |
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ボストン近郊でボストン大の教員や学生と探鳥旅行 |
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写真1
ニホンアマガエルの幼体を食べるイオウイロハシリグモ。栃木県市貝町。2008年6月25日。
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写真2
放鳥前のアメリカコハクチョウと記念撮影。ベーテル近郊。2008年7月24日。
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写真3
ユーコン・デルタに広がる美しい湿原。チーバック近郊。2008年7月27日。
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写真4
エトピリカ。キーナイ・フィヨルドにて。2008年7月23日。
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写真5
ラッコ。キーナイ・フィヨルドにて。2008年7月23日。
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写真6
クサフグの産卵。神奈川県油壺。 2007年6月16日。
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写真7
ユノミネシダ。三宅島。2009年2月22日。
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写真8
ミズバショウ。尾瀬。2009年5月27日。
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写真9
ニホンヒキガエル。2009年6月16日撮影。
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写真10
クロヅルの群れ。2009年12月13日。
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写真11
ハイラックス。2009年12月13日。
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写真12
アイベックス。2009年12月13日。
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写真13
韓国・済州島のハルラ山付近に咲くツツジ群落
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