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折々の記録

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2017年


2017年12月28日(木) 三浦半島小網代

 晴天のもと、三浦半島の小網代から油壷近辺を歩いた。午後遅い時間であったためか、人影は少なく、鳥の姿や声もあまりなかった。が、静かな初冬のたたずまいのなか、夫婦で散策を十分に楽しんだ。
 干潟に面した林はカワウの集団生息地となっている。生息数は年々増えているようで、林はウの糞で広範囲に白くなっている。夕刻、遠くの空から数羽、10数羽の群れが次々に戻ってくる(写真)。今の時期はねぐらとして使われているようだ。
 小網代には何度も訪れているが、今回初めて、入口付近にある「ひげ爺の栖(すみか)」(レストラン・カフェ)に立ち寄り、食事をした。地元の海の幸をふんだんに使った手料理で、とてもおいしかった。


2017年12月19日(火) 三宅島

 本日から三宅島にきている。風の強い中、バイクで島南部、太路池に向かった。運転している体が風で揺れるほどの状態で、そのせいか、太路池周辺の林では鳥の姿があまり見られなかった。
 湖上では、オオバン(写真)が10羽ほど泳いでいた。例年よりもだいぶ少ない。風の影響だけではないようだ。理由は不明。
 島のあちこちの林や道ばたで、ツワブキの黄色い花や、アオノクマタケランの赤い実が目につく。アシタバは、緑の葉をつけているものがある一方、枯れてたくさんの種子をつけているものがある。



2017年12月14日(木) 横浜・四季の森

 知人を案内して、横浜市北部の四季の森に出かけた。紅葉はほとんど終わっていたが、青空のもと、のんびりと散策と鳥の観察を楽しんだ。
 いつものように、池にはカワセミ、カルガモ、マガモなどがいて、訪れた人たちの目を楽しませていた。林では、エナガ、シジュウカラ、メジロ、コゲラなどの混群が3か所ほどで見られた。
 田んぼの縁にあるカキの木には、残り少なくなった実を食べに、ツグミ(写真)、アオゲラ、シジュウカラ、メジロ、エナガなどがやってきていた。ツグミとアオゲラは、その場所に30分以上とどまってさかんに実をついばんでいた。

2017年12月9日(土) エコプロ2017

 東京ビッグサイトで行なわれていた上記の催しを見学した。環境とエネルギーの未来展というサブタイトルがついた催しで、環境やエネルギーにかかわる、あるいは関心をもつ団体、企業、行政、大学などが参加していた。
 広大なスペースをもつ会場内に、600の企業や団体などが1000を超えるブースをかまえ、情報発信や広報を行なっていた。本日は開催3日目の最終日。
 会場は人でたいへんにぎわっていた。来場者数は3日間で17万人ほどと推定されている。環境やエネルギーへの関心の高さを物語っていると言える。深い情報を得ることには向いていないが、今日、どのような企業や団体が環境やエネルギーに関心をもち、どんな活動をしているのかを知るにはよい機会だった。



2017年11月25日(土) 横浜市四季の森

 横浜市には散策や鳥の観察によい緑地があちこちにある。最近、通い始めた市の北部、県立四季の森公園もその一つ。公園と名はつくものの、里山の自然を残したすばらしい場所だ。池あり、水田あり、雑木林や湿原ありだ。
 この時期、水辺にはハクセキレイ、カワセミ(写真)、カルガモ、コサギなどがおり、じっくりと見ることができる。珍しい鳥ではもちろんないが、その美しさやおもしろさを堪能できる。黄や赤に染まる木々が水面に映る中、秋の情緒をしっかりと伝えてくれている。
 これからの冬の季節、おそらくいろいろな鳥たちが訪れるはずだ。楽しみにしている。

2017年11月20日(月)~22日(水) 広島

 共同研究の可能性を探る情報交換のため、広島を訪れた。知人の案内で、広島市内から県北部にかけての広い範囲を見てまわった。広島市内は何度か訪れているが、県内を広く見てまわったのは初めて。車でめぐりながら、いくつかの鳥種をめぐる生態研究について有益な情報交換ができ、とても有意義な時間を過ごすことができた。
 最終日、帰路につく前の時間を利用して、広島市内の平和記念公園を訪れた。原爆ドームやいくつかの記念碑などを見ながら、平和のたいせつさを改めて痛感した。

県北部の山林


2017年11月18日(土) 富士山自然保護大賞ジュニア

 標記の授賞式があり、富士山麓の河口湖畔を訪れた。地元の小中高生が夏休みなどを利用して研究した内容を対象に顕彰する催しで、私は総合審査委員長を務めている。20数名の生徒が環境大臣賞や自由研究部門大賞、山梨県知事賞をはじめ、いろいろな賞を受賞した。
 授賞式のあと、私の特別記念講演会が開かれた。演題は「旅する鳥たちー世界をめぐる鳥たちのふしぎー」。上記受賞者や地元野鳥の会の会員などが参加していた。会場は、授賞式をふくめて山梨県富士山科学研究所。
 天気はあまりよくなかったが、雪をかぶる富士山を見ることができた(写真)。町内では紅葉(もみじ)祭りが開かれており、外国人をふくめて人でにぎわっていた。

2017年11月17日(金) 平地の紅葉見頃

 横浜や逗子など関東南部の平地で、紅葉が見頃を迎えている。横浜市北部のセンター南から仲町台あたりに連なる緑道では、ケヤキやコナラ、イロハモミジなどの葉が黄や橙に染まっている(写真)。青空を背景にとても美しい。
 鳥の世界では、夏鳥が去り、冬鳥が渡来してきている。水辺では、マガモ、コガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロなどが見られる。まだエクリプス羽のものが多い。留鳥のカルガモは、2羽ずつに分かれて過ごしているものが多く、すでにつがい形成が済んでいるようだ。モズの高鳴きは終盤を迎えている様子。ジョウビタキの姿や鳴き声が、目や耳に入ってきている。




ジオ・コスモスの前で鳥の渡りについて話す千葉県の高校生(中央の一人)。
2017年11月12日(日) 科学未来館

 Picture Happiness on Earthというイヴェントがあり、東京お台場の科学未来館を訪れた。このイヴェントは、デジタル地球儀「ジオ・コスモス」上で、国内外の高校生が自然や人のくらしをめぐる特定のテーマで動画発表を行なうものだ。
 この日は、これまでのコンペで勝ち抜いてきたチームが、テーマ設定の背景や意義などを話しながら動画を展開して見せた。勝ち抜いてきたチーム/テーマの中に、私が少しアドヴァイスした鳥の渡りを扱ったものがあった。渡り鳥が地球の自然や生きものとどうかかわりあい、人と人を結びつけているかを描いたものだ。
 会場は関係者や一般の見学者でにぎわっていた。ジオ・コスモスは、地球規模で移動する鳥の渡りを紹介するのにとてもよいツールのように思われた。科学未来館による今後の展開に期待したい。

2017年11月5日(日) ジャパン・バード・フェスティバル

 千葉県の我孫子市で開かれているジャパン・バード・フェスティバル(JBF)を訪れた。主目的は、タイ鳥類保護協会の主要メンバー、Dr. Kaset Sutashaと会うこと。スターシャさんから知人を介して会いたい旨の連絡があった。スターシャさんらは、このJBFで、タイ・チュンフォーンなどへのバーダー誘致のためにブースを出している。チュンフォーンは、アジア最大のタカ渡りポイントのひとつ。
 スターシャさんとその仲間は、当地で渡りゆくタカの種や個体数を調べるだけでなく、ツミやアカハラダカを対象に衛星追跡も行なっている。そんな関係で話がはずみ、いろいろ情報交換することができた。今後の交流が楽しみだ。
 JBFには、フィリピン、台湾、モンゴルからも参加があり、それぞれにブースを出していた。これらの人との交流も楽しかった。会場内には、国内の関係団体、カメラメーカー、書店、旅行代理店なども多数出展しており、にぎわっていた(写真)。



2017年11月4日(土) 横浜・寺家ふるさとの森

 知人の案内で、「寺家ふるさと村」を訪ねた。寺家ふるさと村は、横浜市の北西部にある里山。谷戸地形と斜面林が広がる(写真)。散歩に適した環境となっており、3連休中のためか、たくさんの人が訪れていた。
 水田沿いの小道から斜面林の尾根部に出て、いくつかの池をめぐった。林では、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、ヒヨドリ、コゲラなどが、池ではカワセミ、カイツブリ、カルガモ、キンクロハジロなどが見られた。
 横浜市は緑アップ計画を展開しており、開発が進む中、自然環境の保全と維持管理にも力を注いでいる。市内には多数の緑地が残されており、この寺家の森以外では、私がときどき訪れる舞岡里山公園、氷取沢市民の森などがその代表だ。

2017年10月24日(火) マルガモ!

 横浜北部にある公園の池に、マガモあるいはアヒルとカルガモとの交雑個体と思われるカモがいる。頭や背中の色はカルガモ風、くちばしや胸、お尻の部分はマガモ風(写真)。通称「マルガモ」と呼ばれるカモだ。お尻にマガモの雄の特徴である巻き毛があるので、雄と思われる。カルガモとつがいになっているようだ。
 以前から気になっている鳥だったが、きょうはすぐそばまで寄ってきたので写真に収めた。マガモもアヒルもこの場所には見られないので、由来は不明。子ガモを連れているところも見たことがない。興味深いことだ。


2017年10月21日(土) 東大時代の同窓会

 東大に所属していた当時の専攻、生圏システム学専攻の同窓会(生圏同窓会)があり、出席した。私はこの同窓会の会長をおおせつかっている。会場は東大正門前のフォレスト本郷の1階レストラン。
 久しぶりに会う先生方や学生さんたち。昔話や現在の状況などに話がはずんだ。なつかしく、また楽しいひとときだった。
 生圏システム学専攻は、設立されてから17年、比較的新しい専攻だ。生物多様性や生態系の仕組、進化、保全などの研究と教育にかかわっている。修了などしていった学生の数は、400名ほど。世界を相手に活躍する研究者から、マスコミで大人気の司会者まで、多様な人がふくまれている。
 2020年には20周年を迎える。その時には盛大な同窓会が開かれるものと思われる。

2017年10月19日(木) 都内で講演

 有楽町のワールド航空サービスで、「ガラパゴスの自然と生きものたち」について講演した。ガラパゴス諸島の生きものの魅力を伝えるのが目的。ガラパゴスは、南米エクアドルの西方1,000㎞ほどの海上にある島々。ガラパゴスゾウガメ、ガラパゴスリクイグアナ、ガラパゴスウミイグアナ、ダーウィンフィンチ類やガラパゴスマネシツグミ、高木になったキク科の植物スカレシアなど、固有の動植物が多くみられる。ダーウィンの島、進化論のふるさとなどとして知られる。
 講演では、ガラパゴスとダーウィンとのかかわり、ガラパゴスで見られる代表的な生きもの、多様化する進化の仕組み、ガラパゴスの魅力などについてスライドを使って話した。これからガラパゴスを訪れる人もいて、皆とても熱心に聞いていたので話がいがあった。


2017年10月7日(土) 旅の途中のキビタキなど

 横浜市の舞岡に出かけた。南下途中のキビタキ、高鳴きするモズなどをよく見聞きできた。キビタキは、同じ場所で雄(写真)と雌の両方を見た。ガビチョウがあいかわらずさえずっていた。
 鳥以外では、カマキリ、卵をもつアメリカザリガニ、もこもこ動きながら移動するセスジスズメの幼虫などが観察できた。
 稲刈りの済んだ田んぼで、数10羽のスズメが落穂をついばんでいた。
 すっかり秋の気配になった。

2017年9月30日(土) 三宅島

 昨日から、自然環境の回復状況を観察、撮影するため、三宅島を訪れている。8月の調査の折に村道雄山線の環状林道から上の状況を確認しておいたが、今回は少し広い範囲でくわしい様子を観察している。
 今回、1年ほどぶりで三池集落の奥側を見てまわった。噴火後、ここでは植生が壊滅状態になったのち、ユノミネシダの大群落が出現し、数年前まではその存在がきわだっていた。しかし、火山ガスの噴出量が急減した現在、火山ガスに強いユノミネシダはほとんど姿を消し、ハチジョウススキやヒサカキ、オオバヤシャブシなどの本来の植物が優占している(写真)。
 鳥の世界は静寂。ホオジロ、アカコッコ、メジロ、モズ、イソヒヨドリなどがそれなりに目につくが、カラスバトをふくめてそれ以外はほとんど見聞きできない。




2017年9月20日(水)、21日(木) クロツラヘラサギの観察

 クロツラヘラサギの越夏状況を見るため、熊本市や八代市とその周辺を訪れた。
 希少種、クロツラヘラサギの越冬や越夏については、地元の高野茂樹さんらが中心になってくわしく調べている。先週つくばで開かれた日本鳥学会の大会でも、高野さんが関連の発表を行なっていた。今回は、高野さんや坂梨仁彦さんらの案内のもと、八代海沿岸などを見てまわった。岸から少し離れた小島に10羽ほどが群れているのが見られた。ゆったりとして休んでいるものや、くちばしを左右に振りながら採食しているものなどがおり、じっくりと観察できた。
 クロツラヘラサギは、近年、個体数が徐々に増加してきているが、一方で、韓国などの繁殖地の環境は急速に悪化している。今後、どのような状況になるのか、注意が必要だ。

2017年9月19日(火) オシドリの写真展

 旧友の福田俊司さんが、新刊『鴛鴦』(文一総合出版)の出版に合わせて、キャノンギャラリー銀座で写真展を開いている。本日、写真展に出かけ、福田さんと久しぶりにお会いした。
 福田さんのオシドリの写真は、国内外の生息地、それも大部分は自然豊かな環境で撮影されたものだ。だからこそ、鳥たちがのびやかに、実に優雅に写っている。水面にくちばしをつけて採食する姿、何羽もの雄が水辺の岩の上に集まって美しさを競っているかのような様子、緑の森を背景に群れ飛ぶ姿、紅葉の河川をゆったりと泳ぐ様子、どれをとってみても見事というほかない。
 『鴛鴦』の出版にあたっては、依頼があって推薦文を書かせていただいた。表紙の帯や本文中に記されている。
 『鴛鴦』の写真展は、9月中旬から11月の初めにかけて、東京、札幌、名古屋と順に開かれていく。会場は、いずれも当地のキャノンギャラリー。

2017年9月15日(金)~18日(月) 日本鳥学会大会に参加

 年に一度の鳥学会大会が、今年は筑波大学で開かれた。600人近い参加者があり、盛会だった。私は森由香さん、岩崎由美さんと連名で、「八丈小島、アホウドリ類の島へ」という内容の口頭発表を行なった。クロアシアホウドリが八丈小島で繁殖し始めたこととその意義、未来への展望について話した。
 生態・行動から形態、種分化、保全まで、興味深い内容の発表が多数あった。若い人と女性の躍進が目立ってきている。また、ドローンなどを利用して個体数や生息域を推定する技術開発についての自由集会があった。この方面の技術開発は日進月歩のようで、新しい潮流となる予感がした。
 外来種問題をテーマにした公開講演会も、興味深かった。奄美、沖縄、小笠原でのマングース、ネコ、ネズミなどをめぐる取り組みの現状と課題が紹介された。
 来年は新潟大学で開催予定。佐渡へのエクスカーションも予定されているとのことで、楽しみにしている。

2017年9月11日(月) シギ・チドリの観察

 知人の案内で、谷津干潟をふくむ南関東の水辺でシギ・チドリ類の観察を行なった。シギ・チドリ類は全国的に急減しており(樋口2016:野鳥81(5):7-11参照)、事情は南関東でも同じ。この日は、トウネン、オバシギ、コオバシギ、ソリハシシギ、チュウシャクシギ、メダイチドリなどに出合えたが、観察できた種数や個体数は決して多くなかった。
 内陸のシギ・チドリ類も急減している(上記文献)。タカブシギ、ツルシギ、ヒバリシギなどの群れを見かけることは少なくなった。
 夏の終わり、干潟や内陸湿地でシギ・チドリ類を見聞きするのは大きな楽しみだ。キアシシギ、アオアシシギ、チュウシャクシギなどの哀愁のこもった鳴き声を聞くと、季節の移り変わりをしみじみと感じる。が、そんな光景、音風景が次第に消えつつある。なんともさみしい限りだ。


オバシギ(中央の1羽)とコオバシギの群れ


2017年9月7日(木) 鳥取、海の幸

 鳥の生息状況関連の仕事で鳥取市にきている。鳥取大学から鳥取空港、湖山池周辺の環境をめぐり、林や水辺の鳥たちを見ている。
 あいにくの雨、ツバメ、ハシボソガラス、コサギ、アオサギ、トビなどがちらほらと見えるだけ。10羽ほどのハシボソガラスが草地に点々と陣取り、おそらく地中から地表面に出てくるミミズを待ち受け、採食していた。
 鳥取は、砂丘と同時に海産物が豊富なことでも知られる。市内の市場では、さまざまな魚介類が店頭に並んでいる(写真)。海の生物多様性の陳列館といった感がする。夕食にも、いろいろな海の幸が出た。知人たちと楽しい食事の時間を過ごした。

2017年9月5日(火) 三宅島の緑復活記事

 本日の朝日新聞夕刊(全国版)に、三宅島の緑が山頂部にまで達したことを報じる記事が掲載された。私の談話と私が撮影した景観写真が出ている。記事の概要は以下の通り。
 2000年の噴火後、長い間続いていた噴火活動がようやく収まりつつあり、昨年後半からは火山ガスの噴出量が一日数10トンにまで落ち込んでいる。山頂部への草木の広がりは、このガスの噴出量の急減と連動している。緑の広がりにともなって、標高の高いところでも、これまで見られなかったメジロやウグイスが見られるようになっている。
 景観写真は、雄山中腹の環状道路から撮影したもの。2009年夏と今年夏の同一地点からの写真で、緑の広がりの違いが一目瞭然でわかる。

2017年9月1日(金) 谷津干潟

 鳥友を誘って千葉県の谷津干潟に出かけた。が、この時期に多くいるはずのシギ・チドリ類がまばらにしか、というよりきわめて少数しかいなかった。わずかキアシシギ3、ソリハシシギ2(写真)、ダイゼン5、メダイチドリ1ほど。いったい、どうしたことか。鳥を見に来ている人も数名。さびしい限りだった。
 きょうから9月。昨日と本日、あの蒸し暑さが一転して涼しい。小笠原付近にいる台風15号と、日本本土の二つの高気圧の配置のせいらしい。夜には、街路樹でアオマツムシがさかんに鳴いている。




2017年8月30日(火) アオバトの観察

 神奈川県の大磯にアオバトの観察に出かけた。アオバトが海水を飲みにくることで有名な照ヶ崎海岸だ。10数羽から数10羽の群れが次々に訪れる。
 だが、きょうは波がかなり高かったこともあって、岩にうまく降りられなかったり、降りられてもすぐにまた飛び立ってしまうことが多かった。
 それでも、飛来の様子や海水を飲む行動を十分に見て楽しむことができた。炎天下のもと、日焼けしながらの観察と撮影だった。
 すぐそばに、海水浴を楽しむ人たちが20人近くおり、アオバトを観察・撮影する数名の人と奇妙な取り合わせだったようだ。

2017年8月28日(月) 地球環境カレッジで講演

 特定非営利活動法人「地球環境カレッジ」の定例講演会で、「鳥の渡りと地球環境の保全」について講演した。衛星追跡やジオロケータを利用した最新の研究成果をふくめて、鳥の渡りの実態解明と保全への利用について紹介した。会場は、東京世田谷のいであ(株)の本社講堂。
 東京、横浜のほか、大阪からも参加者があり、盛会だった。企業やNGOの研究者や保全関係者が多かったため、いろいろ有意義な質問があり、今後の関連活動の参考になった。環境教育の関係者も参加しており、活動に生かしていきたいと話されていた。

2017年8月27日(日) 多摩川河口

 久しぶりに多摩川河口に出かけた。シギ類はキアシシギ10羽ほどとアオアシシギ少数、サギ類がコサギとダイサギ、あとはウミネコやカワウなど。キアシシギはカニをさかんにとって食べていた(写真)。
 数日前のうだるような暑さはなく、涼しい風が吹いていて、じっくり観察するのには好都合だった。
 土手の草原にショウジョウトンボの未成熟個体がいた。戻ってから調べてわかったのだが、黄色く輝いていてきれいだった。
 モーターボートが5台ほど、水上をものすごい勢いで行き来していた。それらが通るたびに多数の鳥たちが飛び上がり、右往左往していた。



2017年8月24日(木) 舞岡

 久しぶりに舞岡に出かけた。うだるような暑さ。が、木陰で風が吹くと涼しさを感じる。
 鳥の世界は、ガビチョウを除いて静か。ガビチョウはあちこちで活発にさえずっていた(写真)。この時期、どういうわけか、姿を見やすい。暑さ負けしたのか、ほっそりしたハシボソガラスを見かけた。スズメが稲穂に群がっていた。青い防鳥網がかかっていたが、隙間から自在にすり抜けているようだった。
 セミの声がにぎやか。アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシなど。爬虫類はニホントカゲやアオダイショウなど。花はハギ、クサギ、ミズヒキ、ツリガネニンジン、ムラサキシキブなど。秋の気配を感じさせる。

2017年8月19日(金) 三宅島2

 早朝、研究ステーション周辺の森、朝食後、旧・鉢巻道路方面、のち太路池、戻ってから研究ステーション裏の海岸と、広く見てまわった。
 メジロの群れがあちこちで見られる。コマドリ、イイジマムシクイ、ヤマガラが少数だがさえずっている。ウグイスのぐぜり鳴きが聞かれる。ヒヨドリがぼさぼさ頭で見られる。イソヒヨドリはすでになわばりの再編成時期で、追尾行動が見られる。かなりしつこくやっている。ウチヤマセンニュウのさえずりは聞かれない。カラスバトの動きは比較的活発、鳴き声も聞かれる。海上にはおびただしい数のオオミズナギドリ。
 ヤマガラがエゴノキの実を食べていた。一羽のメジロにもう一羽がすり寄って、わざわざ体をくっつけていた(写真)。





2017年8月17日(木) 三宅島

 本日から三宅島にきている。こちらでも、梅雨時のようなおかしな天気が続いている。
 きょうは、旧・鉢巻道路付近の状況を見てまわった。ハチジョウイタドリやハチジョウススキに加えて、オオバヤシャブシが急速に進出してきている。場所によっては、これらの植物で地表面がびっしりとおおわれている。
 鉢巻道路を少し下がったところで、ヒダリマキマイマイが道をゆっくりと移動していた(上の写真)。2000年噴火後、マイマイ類は激減したが、この種はまだ時おり見られる。
 施設の看板ができてきたので、入り口に設置した(下の写真)。「三宅島フィールド科学研究ステーション」。ようやく、島の中で存在をきちんと知らせることができるようになり、うれしく思っている。

 今回は、筑波大・上條隆志教授(森林生態環境学)の研究室の院生と一緒にきている。中国・内モンゴルからの留学生。いろいろな情報交換ができ、楽しい時をすごしている。

2017年8月9日(水) 猛暑

 台風5号が去ったのち、猛暑となっている。湿気も多く、外を歩くのはたいへんだ。
 暑いのは、もちろん人間だけではない。横浜市北部の緑道では、あちこちでハシブトガラスがくちばしを開けてあえいでいた(写真)。カラスは暑くても、黒い服を脱ぎ捨てることはできない。木陰に入っていても、たいして変わらない。もう、たまらん!といった感じ。
 昨日、帯広から帰還。帯広では涼しく快適な日々を送った。その分、この暑さがよけいにこたえる。

 道端で、タカサゴユリの白い花が目立ってきた。



2017年8月5日(土) ハリオアマツバメ

 昨日から北海道南部にきている。ハリオアマツバメの調査のためだ。標識ののち、渡りや行動圏、採食習性などを調べている。空中での採食物、天候と活動性の関係、局地移動などについて、貴重な情報が収集されつつある。
 東大の研究室OBや地元の研究者と一緒だ。いろいろな情報交換もでき、有意義な時をすごしている。
 当地は、東京、横浜方面と違って、とくに夜間涼しく、ゆっくりと休むことができる。快適!食事もおいしい。夏を過ごすのにはよいところだ。
 写真は、ハリオアマツバメの尾羽。先端に、名前の由来となっている針尾が認められる。

2017年7月31日(月) セミの季節

 セミの声が響きわたる季節になった。横浜市北部の仲町台付近の緑道では、ミンミンゼミ(写真)、アブラゼミ、ヒグラシなどがさかんに鳴いている。暑いさなか、暑さをさらにきわだたせるような声だが、盛夏を迎えていることを感じさせてくれる。
 セミの成虫の寿命は短い。すでに、アブラゼミなどの死骸があちこちで見られる。
 子供のころは、夏休みによくセミ捕りをした。棒の先に針金を丸くして取り付け、そこにクモの巣を張り、幹にとまっているセミを張り付けた。が、大きなセミは捕虫網で捕らえることが多かった。最近は、子供たちがセミ捕りをしている光景をあまり見かけない。




2017年7月28日 ツバメの遅めの繁殖

 逗子の住まい近くの駅構内で、ツバメの遅めの子育てが進んでいる。毎年、この場所で、一シーズン2つがいほどのツバメが2ないし3回の繁殖を行なう。年によって、捕食にあったり天候が悪かったりして、繁殖の様子は多少異なる。今年はまずまず順調に進んでいるようだ。
 複数の巣は、互いに巣の様子が見えにくいところにつくられている。たとえば、天井の仕切り面などに巣をかける。つがい外交尾や種内托卵、子殺しなどが起きにくくすることに関係しているようだ。
 7月もじきに終わる。大部分の鳥が繁殖を終えているこの時期、まだ子育てを行なっている鳥は、ツバメ以外ではハチクマやハリオアマツバメなどだ。食習性の特徴が関係している。来月上旬には、北海道にハリオアマツバメの調査に出かける。楽しみだ。


2017年7月24日(月) 自然科学書出版への要望
 
 自然科学書協会の会報編集部から依頼があって、「自然科学書協会に期待することー自然科学書の多言語国際化を」という拙文を書いた。
 http://www.nspa.or.jp/bulletin/2017_3kaiho.pdf
 日本語の本も、海外の本も、もっと多言語に翻訳されて出版されてよいのではないか、という内容だ。自然科学書(だけではないが)の出版が振るわなくなっている昨今、それを打開する一つの案、要望として書いたものだ。
 関心のある方は、ぜひ読んでいただきたい。

2017年7月21 日(金)、22日(土) 新技術発表会

 いであ(株)の新技術発表会があり、出席した。報告された内容は、気象、災害、観光、環境、生物多様性など多岐の分野にわたっていた。報告したのは、東京本社、横浜の国土環境研究所、静岡の環境創造研究所、および東北、大阪、九州、沖縄の各支社の社員や研究員たち。国や地方公共団体などからの委託事業の内容が多かったが、独自の研究開発などもふくまれていた。会場は東京本社だが、テレビ会議で全国をつないでいた。
 いろいろ興味深い新技術、新事業があったが、とくに興味深かったのは、海洋関係のもの。地形、堆積物、水産資源量などを新しい技術によって測定する一連の事業だ。大学などとの共同研究もふくまれており、今後の海洋生態系の解明に大きく貢献できると感じた。海鳥の生態、保全研究にも役立ちそうだ。

2017年7月20日(木) 奥日光

 8年ぶりに奥日光に出かけた。戦場ヶ原の入口の赤沼から湯滝まで散策。日光駅についた時には雨が降りそうだったが、上の方は晴れていた。
 鳥の方もまずまずで、アオジ、ホオアカ、ミソサザイ、アカゲラ、オオアカゲラ、カッコウ、ホトトギスなどをよく見聞きできた。湯滝で、滝のしぶきを浴びるのを楽しんでいるようなハシブトガラスがいた(写真)。戦場ヶ原では、ホザキシモツケ、ノハナショウブ、ノアザミなどの花が咲いていた。
 学生時代、二夏を奥日光で過ごした。国立公園のレンジャーのアルバイトをしたのだった。一夏30日ほど滞在し、清掃や自然観察指導の仕事を行なった。時の移り変わりとともに、花々が次々と変わっていく様子がとても印象的だった。もちろん鳥の観察も十分に行なえた。あんな貴重な経験はもうできないだろう。
 今回は、あす早くから都内で会議があるため、日帰りの強行軍だった。




このひなは、トップページで親鳥に給餌されているひなと同じ個体。両者を比べると、1か月ほどの間の成長ぶりがわかる。
2017年7月19日(水) カルガモとカイツブリのひな

 すまいの近くの池で、カルガモとカイツブリのひなが大きく成長している。どちらも1か月ほど前にふ化したものだが、カルガモのひなの方は、一見して成鳥と見まちがえるほどの風貌になっている。ふ化当時、10羽いたが、今は4羽に。
 カイツブリのひなは、大きさも羽色もまだひなの感じだが、目つきが鋭くなっている(写真)。観察当初から1羽しかいない。
 カルガモ、カイツブリどちらのひなも、あいかわらず、道行く人たちの人気者になっている。
 隣接する林で子育てしていたオナガの巣は空になっている。ひなは巣立ちした模様。ツミの声はまれにしか聞かれない。


2017年7月16日(日) 三宅島2

 真夏日が続いているが、日陰や家の中は比較的涼しく、海の風が吹いてきて気持ちがよい。
 この時期、アカコッコは日中でもさえずっている。4,5月に日の出前後にしかさえずらないのと対照的だ。コマドリやイイジマムシクイ、ホトトギスは、あいかわらず活発にさえずっている。メジロは夕方、さかんにさえずる。ウチヤマセンニュウの声はほとんど聞かれない。
 あちこちの浜辺で、ハマカンゾウが多数花をつけている(写真)。三宅島の夏の風物詩の一つだ。上空には、アマツバメが飛んでいる。最近、あまり見かけない。






2017年7月15日(土) 三宅島

 昨日から三宅島にきている。好天のもと、森の中に強い日差しが差し込み、見事な陰影をつくりだしている。その中をカラスアゲハが飛びかい、木漏れ日に照らされて美しい瑠璃色をきわだたせている(写真1)。
 太路池のほとりの森林では、メジロやヤマガラ(左の写真、下は巣立ち幼鳥)、コマドリやイイジマムシクイ、カラスバトなどでにぎわっている。林床には、アオノクマタケランの花がいっぱい咲いている。
 伊豆集落の二次林が大きく成長してきている。10年ほど前までは、ここの林にコマドリは少数しかいなかったが、林の成鳥にともなって今ではごくふつうに見聞きできる。照葉樹林と変わらないくらいだ。
 この夏、緑が山頂部にまで達した(写真2)。昨年後半以降、火山ガスの噴出量が一日数十トン以下にまで減少したことにともなってのことだろう。緑が急速に復活していると言える。うれしいことだ。
 あすは夏祭り「天王祭」。神輿が出るなどしてとてもにぎわう模様。今晩は少しそれに関連して、知人宅でバーベキュー大会があり、誘われている。楽しみにしている。

 久しぶりに感じるすばらしい夏の日々だ。

2017年7月7日(金) 秩父

 親しくしている知人のご家族の案内で、秩父を訪れた。秩父への旅は10年以上ぶり。ガビチョウの巣やサギ類の繁殖地を訪れたのち、長瀞などを訪れ、観光も楽しんだ。
 ガビチョウの巣は道路わきの斜面の地上にあった。繁殖途中で、ひながおそらくヘビに捕食されてしまっていた。サギ類の繁殖地は道路と川にはさまれた場所にあり、高木上でアオサギのひなが大きく育っていた。
 昼食は、当地でよく知られたお蕎麦屋さんでそばをいただいた。この古い家屋の入口では、ツバメが子育てに励んでいた(写真)。楽しく有意義な一日だった。




2017年7月5日(水) 韓国で講演

 7月3日から韓国のインチョンにきている。鳥や哺乳類を中心とした衛星追跡の国際シンポジウムに参加するためだ。会場はNational Institute of Biological Resources。昨日、講演を済ませた。演題は、Migration of raptors in East Asia: present state and future。いろいろ有益な情報交換ができ、すばらしい交流の場になっている。
 きょうは午前中、韓国の知人の案内で、市内にあるクロツラヘラサギの人工営巣地を訪れた。ビル街を望む開放水域に人工の岩の島があり、そこがクロツラの営巣地になっている。クロツラのために造成されたものではないが、10~20つがいが繁殖している。まだ羽毛が生えていないひなのいる巣があり、親鳥が給餌していた(写真)。

 この場所を訪れたのは2度目。韓国国内のクロツラヘラサギの繁殖個体数は増加傾向にある。

2017年6月28日(水)、29日(木) 盛岡

 ハチクマ関連の試料採取などのため、岩手県盛岡市を訪れた。盛岡市動物公園のご協力により、試料の採取は順調に進んだ。
 時間に少し余裕ができたので、近隣の川にサクラマスの遡上を見に行った。多くは見られなかったが、清流の中を泳いだり空中に飛びはねたりする様子を観察することができた。
 その後、興味深い観察や実験に付き添うことができた。ミツバチの結婚飛行にかかわるもので、藤原養蜂場のご厚意による。空中にただよう女王バチに雄バチが多数群れる(写真)、そんな様子をじっくりと見ることができたのだ。開放された大空にいる女王バチをどうやってみつけるのか、女王の出現とともに雄バチたちが集まってきた。不思議な光景だった。



2017年6月22日(木) Zoological Science Awardおよび藤井良三賞を受賞

 昨年出版した以下の論文が、日本動物学会のZoological Science Awardおよび藤井良三賞を受賞したとの連絡があった。

Wenbo Chen, Tomoko Doko, Go Fujita, Naoya Hijikata, Ken-ichi Tokita, Kiyoshi Uchida, Kan, Konishi, Emiko Hiraoka and Hiroyoshi Higuchi. 2016.
Migration of Tundra Swans (Cygnus columbianus) wintering in Japan using satellite tracking: Identification of the Eastern Palearctic Flyway.
Zoological Science 33:63-72.

 コハクチョウの渡りを衛星追跡した結果について解析した論文だ。予想もしていなかった受賞に、共著者はみなとても喜んでいる。授賞式が、9月22日に富山で開かれる動物学会大会の折に行なわれる。

2017年6月22日(木) カルガモ親子

 横浜のすまい近くの池で、カルガモ親子が道行く人の目を楽しませている。今月半ばにふ化したひなが、親鳥とともに岸辺をちょこちょこ泳ぎまわりながら、水草などを食べている。そんな光景を、道行く人が、わぁかわいい!などと言いながら、見つめたり写真を撮ったりしている。人の親子連れで毎日見に来ているという人もいる。
 カモたちは、人をまったくおそれない。足もとまで、目と鼻の先までやってくる。カモのひなは、姿も動作もほんとうにかわいらしい。


2017年6月20日(火) 都心でコアジサシの観察

 リトルターンプロジェクトの増田直也さんの案内で、大田区のビルの屋上で営巣するコアジサシの集団繁殖地を訪れた。立ち入り禁止となっている繁殖地の中で、多数のコアジサシがゆったりと抱卵したり、育雛したりしていた。日差しが照りつける中、ひなたちの多くは日除けのシェルターの中に入っていた(写真)。
 私たちは鳥を驚かさないように、繁殖地の外に止めた車の中から観察、撮影を行なった。
 コアジサシの繁殖地は、全国的に、というか世界的に急減している。沿岸部や河川の環境が大きく変貌する中で、鳥たちは行きどころを失っている。そうしたコアジサシたちにとって、保全活動が進むビルの屋上が安住の地となり楽園となっているのだ。
 増田さんは、この場所がコアジサシの繁殖地になっていることを発見し、その後いろいろな保全活動を展開している人物だ。




2017年6月15日(木) カルガモやカイツブリの子育て

 晴天のもと、鳥友を案内して横浜市北部の緑地を歩いた。緑が濃くなった木々の間で、オナガ、メジロ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツミなどがよく見聞きできた。ヒツジグサなどの花が咲く池では、カルガモがふ化したばかりのひなを連れて泳いでいた(写真)。カイツブリはふ化後1週間ほどのひなを連れていた。カルガモもカイツブリも、人をまったく恐れず、足もとまでやって来た。
 道行く人たちが、これらのほほえましい光景を見て歓声をあげたり、スマホで写真を撮っていた。鳥たちは、ほんとうに人の関心を強く惹きつける存在だ。


2017年6月10日(土)~12日(月) ハチクマ調査

 ハチクマ関連の調査のため、山形県南部に出かけた。今回は、生態・行動以外に生理関係の調査も兼ねていたため、10名近くの参加となった。調査は順調に進み、今後の展開が楽しみとなった。
 調査地の周辺では、ハチクマ以外にサシバ、トビ、カワウ、アカショウビン、ホトトギス、カッコウ、ツツドリ、ノジコ、イカル、ニュウナイスズメ(写真)、ムクドリなどが観察された。タニウツギのピンクの花々があちこちで見られた。
 梅雨空のもとではあったが、調査時には晴天も見られ、快適な時をすごすことができた。


2017年6月9日(金) 参議院議員会館で講演

 愛鳥百人委員会(江田五月会長)主催の会合で講演した。演題は「国境を超える渡り鳥―鳥の渡りと地球環境の保全―」。会場は東京・永田町の参議院議員会館。最新の鳥の渡り研究の成果を紹介しつつ、渡り鳥が世界の自然と自然、人と人をつないでいることについて話した。
 講演後、いろいろな質問があった。とくに、朝鮮半島の非武装地帯がツルの楽園になっていることや、タカ類の一種、ハチクマが東アジアのすべての国を一つずつめぐる旅をすることなどに、大きな関心があったようだ。日ごろ接することのほとんどない国会議員関連の人たちとの交流は、とても刺激的だった。
 江田五月会長の最初のあいさつによると、国会議員の中には鳥に関心のある人が数多くいるとのこと。ちなみに、愛鳥百人委員会の前会長は河野洋平・元衆議院議長。今後、関連の方たちと鳥や自然をめぐってよい交流を続けていくことができれば幸いだ。もちろん、中立の立場で。


2017年6月4日(日) 横浜でホタル見

 夕刻から数時間、横浜南部の里山にホタルの観察に出かけた。暗くなった小川沿いの林に、ゲンジボタルが灯すたくさんの光が飛びかい、幻想的な雰囲気をかもし出していた(写真)。
 ホタルは音もなく飛び、光を灯す。光だけが暗闇の中を移動していく。日頃見慣れている鳥の世界とはまったく異なる。鳥はいつもにぎやかで、何か音声を出している。
 現地には、多数の人が訪れていた。親子連れが多く、騒ぎ立てる声が静けさを破り、ちょっと幻滅だった。

2017年5月31日(水) 葉山

 知人の作家の方などを案内して、神奈川県・葉山の森に出かけた。森の中は鳥たちの多くが抱卵などに入ったためか、比較的静かだったが、それでも、ウグイス、ヤマガラ、オオルリ(写真)、サンコウチヨウ、キビタキ、センダイムシクイ、ガビチョウ、ホトトギスなどを十分に見聞きすることができた。
 出かけた4人はみな鳥や自然に関心をもつ人たちだったが、同じ森の中を歩き、同じ鳥のさえずりに耳を傾けていても、森の気配に、おそらくそれぞれ違った感じ方をしていたのではないかと思われる。そんなことをなんとなく思いながら、散策を楽しんだ。
 違ったこと、違った生き方をしている人との交流は、いつも新鮮で、刺激的だ。



2017年5月25日(木) 都心のウミネコ

 都心で繁殖するウミネコの観察に出かけた。ビルの屋上や海岸の構造物で繁殖している。ビルで営巣するウミネコは、高層マンションなどを好む。草むらの地表(写真)や給水タンクの間などに巣をつくる。人が立ち入れない屋上は、ウミネコにとっては安全な場所だ。
 しかし、ビルで繁殖するウミネコは、住民に嫌われる。声がうるさい、糞が落ちてきて汚い、などの苦情がビルの管理会社などに寄せられ、しばしば追い払われる。
 東京のような大都市でウミネコが繁殖しているところは、世界中どこにもない。生態学的には非常に興味深い。人とウミネコの共存の道はないものか、見るたびに考えさせられる。
 沿岸の構造物で繁殖するウミネコは、のんびりしている。追われることがないからだ。しかし、窮屈な空間で営巣しているのを見ると、やはり複雑な気持ちになる。

2017年5月23日(火) 富士山麓

 知人の案内で、富士山麓に鳥の観察に出かけた。晴天のもと、富士山の全体像が美しく映える中、カッコウ、ホトトギス、キジ、キビタキ、コヨシキリ、モズ、アカモズ、コムクドリなどを観察した。
 モズの中に、通称「高原モズ」と呼ばれる淡色型のモズが少なからず見られた(写真)。コヨシキリは、あちこちの乾燥した草地でさかんにさえずっていた。キジも、開けた畑などの各所におり、けたたましく鳴いていた。近年、コムクドリの数は増加しているとのこと。興味深い。
 夏日が続いている。先週、モントリオールのさわやかな空気のもとですごしてきたため、よけいに蒸し暑さが感じられる。



2017年5月20日(土) 帰路、カナディアンロッキーなど

 モントリオールからカナダ西岸のバンクーバーに移動し、日本に向けて帰路についた。バンクーバーへの途中、窓外にカナディアンロッキーのすばらしい景色が展開された(写真)。思った以上に幅広く、長い時間にわたって十分に楽しむことができた。
 バンクーバーからは、アラスカ西岸の美しい砂嘴などがよく見られた。
 成田付近につくと、緑の里山が映えていた。ただし、ゴルフ場に加えて、大規模太陽光パネル施設があちこちにあるのが気になった。





2017年5月18日(木) モントリオール観光

 本日午前中、会議の全日程を終了。3日間の会期を通じて、鳥と航空機の衝突の実態と防止策についてさまざまなことを学ぶことができた。
 午後は市内を観光してまわった。旧市街、ノートルダム聖堂、モン・ロワイヤル公園などが印象的だった。旧市街には石だたみの道が続く。ノートルダム聖堂は、内部の装飾がとても美しかった(上の写真)。モン・ロワイヤル公園は小高い丘の上にあり、セントローレンス川をふくめ市内を一望できる。
 湿地沿いの林には、ハゴロモガラス(Red-winged Blackbird)がいて、さえずりとともに求愛行動を見せていた(下の写真)。林内にはあちこちにハイイロリスがおり、人のそばまで寄ってきた。
 モントリオールは、北米のパリとも呼ばれる。洗練された文化の中に、古い歴史が垣間見える美しい街だ。



2017年5月17日(水) カナダ・モントリオール

 15日から当地に滞在している。鳥と航空機の衝突防止に関する国際会議(ICAO/ACI Wildlife Strike Hazard Reduction Symposium)に出席するためだ。会場は、International Civil Aviation Organization (ICAO)本部。
 会議では、いろいろな国や地域の鳥衝突の実態、背景、防止法など議論されている。日本からは、私以外に国交省や空港の関係者などが参加している。鳥衝突はどこの国の空港でも重大な問題なので、報告や議論には熱が入る。
 いろいろな情報を得ることができているが、これまででとくに印象に残っているのは、2009年1月のニューヨーク・ハドソン湾に不時着水した航空機の副操縦士の報告。US AirwaysのJeff Skilesの特別講演だ。当時の機内の様子から、不時着水に至る状況、着水後の対応までを話したのち、問題の背景、米国内での鳥衝突の現状などに話が展開され、臨場感をともなうとても興味深い内容だった。
 モントリオールはサハリン南部とほぼ同緯度で、まだ新緑が始まったばかり(上の写真)。さわやかな5月の風が木々の間、ビルの間を吹き抜け、歩いていて気持ちがよい。緑地にはハイイロリスなどがいて、目を楽しませてくれる(下の写真)。






2017年5月7日(日) 三宅島から帰還

 大型連休最終日、八丈・三宅島からの船は満杯。席をとれない人が通路やデッキに多数いた(写真)。デッキでも船室でも、多くの人がスマホをいじっていた。奇妙な光景だった。
 デッキで海鳥を見るのは、学生風の人たち5,6名。意外と少ない。
 私はオオミズナギドリのダイナミック・ソアリングに見入っていた。
 また新しい1週間が始まる。

2017年5月6日(土) 太路池

 太路池周辺の森を歩いた。スダジイをふくめて木々が新緑に包まれ、たいへん美しかった(写真)。コマドリ、ミソサザイ、イイジマムシクイ、ウグイスなどのさえずりが響きわたり、アカコッコ、メジロ、ヒヨドリ、カラスバトなどとの出合いがあった。岸辺には、コサギやダイサギなどの姿が見られ、緑の景色の中できわだっていた。遠くでアオバズクが鳴いていた。
 湖のほとりにあるアカコッコ館では、いろいろな鳥情報を得た。イイジマムシクイの初認は4月2日、例年よりも少し遅いとのこと。ウチヤマセンニュウは、4月下旬に島の何か所かですでに記録されている。渡り途中のキビタキ、ノビタキ、ミゾゴイ、ササゴイなども観察されている。



2017年5月5日(金) 三宅島

 連休も終盤。空路で三宅島にやってきた。出発地は、羽田ではなく調布。20名弱しか乗れない小型機。あまり快適ではなかったが、飛び立ってしまえば35分ほどで到着。
 島内は、木々が緑におおわれ、初夏の気配。島嶼生物学研究所のまわりを散策。アカコッコ、イイジマムシクイ、メジロ、ヒヨドリ、ウグイス、イソヒヨドリ(写真)、カラスバトなどがよく観察された。ウチヤマセンニュウやホトトギスは未渡来。
 トベラが白い花をつけている。カジイチゴの実が黄色くなりかけている。
 野辺のアシタバの葉を摘み、ゆでて食べた。

2017年5月4日(木) 葉山・森戸川

 久しぶりに森戸川流域の森を訪れた。この時期、この森は新緑がすばらしく美しい。木々がそれぞれに異なる若緑色の葉を開き、森全体が微妙な緑のパッチに包まれている。そんな木々の梢で、オオルリ(写真)やセンダイムシクイがさえずる。春から初夏にかけての、もっとも森が活気づく時だ。
 ノダフジがあちこちで薄紫の花を垂れている。ウツギが白い花をつけている。ヤマブキの花はほぼ終わり。
 じきに、サンコウチョウやホトトギスがやってくるだろう。



2017年5月2日(火) 八丈小島のクロアシアホウドリ繁殖の報道

 本日、朝日新聞ほか新聞各社が、八丈小島でのクロアシアホウドリ繁殖のニュースを電子版で伝えた。

  http://www.asahi.com/articles/photo/AS20170502002265.html
  http://www.jiji.com/jc/article?k=2017050200772&g=soc

 八丈小島がクロアシアホウドリの北限の繁殖地になっていること、ヤギの駆除の結果として繁殖を始めたこと、やがてさらに希少なアホウドリが繁殖する可能性があることなどが注目されているようだ。
 これらの報道により、多くの方が、また八丈町や東京都、環境省などが関心を寄せてくれることを期待したい。小島での保全と環境管理が進めば、この島は確実にアホウドリ類の島として成立するだろう。


2017年4月30日(日) 小網代から油壷

 ゴールデンウィークの2日目、晴天のもと、三浦半島南部の小網代から油壷を訪れた。新緑の木々の間、あちこちでノダフジが薄紫色の花々をつけ、彩りを添えていた。メジロやウグイス、シジュウカラ、ガビチョウなどがさえずり、ナミアゲハが飛び交い、干潟ではチゴガニが一斉にダンスを踊っていた(写真)。
 この一帯は、三浦半島の代表的な自然散策路。多くの人が景色や生きものの観察を楽しんでいた。
 帰路、油壷の海のすばらしい景色を眺めながら、海洋深層水の露天風呂を楽しんだ。アジのたたき、ハマグリやタケノコの煮物などの夕食もおいしかった。すばらしい一日だった。

2017年4月29日(土) 石田健さんの退職記念パーティ

東京大学の石田健さんが3月で退職したのを祝って、仲間で記念パーティを開いた。会場は池袋の台湾料理店。
 石田さんとは、彼の学生時代からの付き合い。年齢は10歳ほど下だが、鳥の研究を通じて親しくしてきた。今でも万年青年の雰囲気があり、60歳になったとは信じられない。今後は秩父で、鳥の研究以外にもいろいろなことに取り組むとのこと。お疲れさまでした。
 会場では、旧知の仲間が何人もおり、鳥や自然についての、あるいはや生活や健康についての情報交換を楽しんだ。


奄美大島の知人から贈られた木彫りのルリカケスをもつ石田さん。


非繁殖個体の群れ。
群れの中で求愛行動などが見られる。
2017年4月24(月),25日(火) 八丈島

 八丈小島のクロアシアホウドリの繁殖確認のため、八丈島を訪れた。25日、小島に渡島。2つの巣でそれぞれ大きく育つ2羽のひなを確認。島への初渡来から5年、ついに子育て成功の時がきたといえる。
 小島の中には、若い非繁殖個体をふくめて20羽ほどが滞留している。繁殖地を離れている個体もいるので、総数で30羽ほどか。あちこちで求愛行動が見られる。来期は10~20つがいくらいが繁殖するのではないかと予想される。
 小島では、クロアシ以外に、イイジマムシクイ、メジロ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、ウミネコ、コサギ(?)、オオミズナギドリ(海上)などが見られた。八丈本島では、ツツドリやムナグロなどが観察できた。

2017年4月19日(水) “Bird Migration Across the Himalayas”出版

 本日、上記の本が届いた。ヒマラヤを越える鳥たちの渡り経路、生態と行動の特徴、生理的な諸適応、進化のあり方、保全上の問題点などを論じた本だ。全27章、各章をそれぞれの専門家が分担執筆している。Cambridge University Press発行。私は、Jason Mintonさんと一緒に次の章を担当している。ヒマラヤを越えるアネハヅルの衛星追跡の結果を述べたものだ。

3. Higuchi, H. and Minton, J. Migratory routes across the Himalayas used by Demoiselle Cranes. Pp. 45-57.

原稿提出から出版まで2年以上かかっている。内容は多岐にわたっており、どれも興味深い。とくに、高標高での渡りを行動、生理、進化の諸側面から相互に結びつけて論じているインドガンの章(1章、16章など)がきわだっている。




2017年4月13日(木) 横浜仲町台の散策路

 今年は天候不順のためか、皮肉にもソメイヨシノの見頃が続いている。横浜市営地下鉄仲町台から国土環境研究所に至る道は、森あり、せせらぎあり、池ありのすばらしい散策コース、そのほとりにソメイヨシノが見事に咲いている。
 ケヤキなどは、すでに葉を開き始め、新緑になりかけている。
 せせらぎや池のほとりには、コサギ、カルガモ(写真)、カイツブリ、カワセミなどがいる。おどろくほど人おじしない。通勤時に、鳥見を十分に楽しむことができる。

2017年4月5日(水) 南関東のサクラ満開

 東京都心や湘南地方のヨメイヨシノが満開の時期を迎えている。昨日訪れた鎌倉、本日訪れた横浜市北部などでは、まわりの空気が桜色に染まるほどに見事な光景が見てとれる。サクラの花にはヒヨドリなどがやってきて蜜を吸っている。
 日本各地のサクラの名所では、木々の老齢化が進み、問題になっている。都心や湘南地方のサクラも例外ではない。花を少数しかつけていないもの、すでに死直前のものなどが見受けられる。最近、鎌倉八幡宮の参道、段葛(だんかずら)の桜並木は、全面的に若木に植え替えられた。
 写真は横浜と川崎の境界付近にある鷺沼の桜並木。


2017年4月1日(土) 新年度開始

 本日から、活動拠点が変わった。一つは、慶應義塾大学自然科学研究教育センター、もう一つは、いであ(株)国土環境研究所生物多様性研究センターだ。どちらも横浜市内にある。慶應大(日吉)では、ハチクマのハチ攻撃防御システムや渡り鳥の経路選択などの研究にかかわり、国土環境研の方では、生物多様性/生態系サービス関連の研究にかかわる。
 どちらの仕事も、とても魅力的だ。今後の展開を楽しみにしている。


2017年3月28日(火)~30日(木)三宅島

 島嶼生物学研究所の管理と噴火後の生物相の回復状況視察のため、三宅島を訪れた。3日ともに晴天に恵まれ、親しい仲間3人とともにすばらしい時をすごした。
 太路池の周辺では、コマドリ、ミソサザイ、アオバズクなどがすでにさえずっていた。イイジマムシクイの声や姿は確認できなかった。湖上には、まだオオバンが15羽ほど見られた。
 南西側に位置する新澪池の沖合には、オオミズナギドリの大群に加えて数羽のアホウドリが見られた。
 村道雄山線を、もとの鉢巻道路付近から都道まで歩き、植生の回復状況を見てまわった。鉢巻道路から100mくらい降りたところでは、ハチジョウススキやツゲが優勢(写真)、その下あたりからオオバヤシャブシが出てきている。噴火後数年間、大群落をつくっていたユノミネシダは姿を消しつつある。

2017年3月11日(土) 横浜金沢八景

 午後遅い時間に、ふるさと横浜の金沢八景を訪れた。八景から野島に向かう運河に、スズガモが10数羽群れていた。ほのかな夕陽の中で、美しく映えていた(写真)。
 金沢八景から野島、金沢文庫に至るあたりは、高校時代まで友人とよく遊んだ場所だ。「八景」と名付けられているだけあって、いくつものすばらしい景色が見られる。そんな景色の中にカモやサギ、あるいはウなどの鳥がいると、さらに景色が一変して活気に満ちたものとなる。
 中学生のころ、ここで時おり釣りを楽しんだ。当時は水がきれいだったので、マハゼなどの魚の姿を見ながら、釣り糸を垂らしていた。



2017年3月5日(日) 観音崎

 きょうも暖かで穏やかな一日だった。三浦半島の観音崎を訪れ、沿岸部の鳥や自然を見てまわった。岩礁には、ウミウ、イソヒヨドリ(写真)、ウミネコなどがおり、上空にはトビが気持ちよさそうに舞っていた。イソヒヨドリは、さかんにさえずっていた。
 林縁には、キブシの花が咲き始めていた。
 昼食時、岸辺近くの食堂でイカとホタテの煮物をおいしくいただいた。その店では、ハワイアンの教室が開かれており、軽快な音楽が流れていた。

2017年3月4日(土) 葉山・久留和

 暖かな日差しの中、久しぶりに葉山の久留和に出かけた。梅の花が満開、桃の花が3分咲きほど。メジロがこれらの花々に訪れ、蜜を吸っているのがあちこちで見られた(写真)。
 やぶの中では、ウグイスがさえずり始めていたが、まだ本調子ではない様子。昨日ちょっと立ち寄った茅ヶ崎里山公園でのウグイスもどうようだった。湘南地方でのウグイスの初鳴きは、ここ2,3日といったところ。
 帰路、葉山の海の背後に、富士山がかすんで見えた。手前の山々とともに、夕陽に染まってとてもきれいだった。




Photo by E. Nakamura
2017年2月24日(金) サプライズ

 午前中の打ち合わせが終わって研究室のドアを開けたところ、突然、♪ハッピー・バースデイ・トゥユー~~~♪の歌声。びっくりして室内をながめたら、親しい人たちが集まって、少し早めの誕生日祝いを準備してくれていた。横断幕、ケーキ、ビザ、手づくり餃子などが目に入ってきた。ほんとうにびっくりしたが、その後、みなで楽しいひとときをすごした。
 慶應大・湘南藤沢にきてから来月末でちょうど5年。この日集まってくださった方の多くは、この5年間、研究関連で親しくなった人たちだ。私は3月でこのキャンパスを去ることになるが、この方たちとの交流は今後も続いていくに違いない。
 びっくり仰天のすばらしい一日だった。

2017年2月8日(水)~11日(土) 三宅島

 久しぶりに三宅島を訪れた。天気があまりよくなかったが、快適な時をすごすことができた。太路池は相変わらず、鳥の観察によいところだ。アカコッコ、ヤマガラ、ヒヨドリ、メジロ、コゲラ、オオバン、ノスリなどがよく観察できる。
 池の岸辺近くでは、毎年のことながら、外来のヒキガエルがおびただしい数で交尾、産卵している(写真)。池のあちこちから、カエルの声がしてくる。これらのヒキガエルは、道路を横切る時に車にひかれ、ハシブトガラスやノスリの食物となる。しばらくすると、すさまじい光景が展開される。


2017年2月5日(日)、6日(月) 岡山で講演

 日本野鳥の会岡山県支部の設立40周年記念総会に招待され、講演した(5日)。演題は「世界の自然と自然、人と人をつなぐ渡り鳥」。会場は岡山市内の岡山プラザホテル。今回初めて、東アジアのすべての国をめぐるハチクマ5羽の渡りアニメーションを公開した。みな、とても関心をもって見てくれていた。
 総会終了後に懇親会があった。そこでは、支部で活発に取り組んでいるブッポウソウの生態研究、私たちのハチクマやカンムリウミスズメの渡り研究、尖閣諸島をめぐる問題など、いろいろな話題がとびかった。とても楽しく、有意義な集まりだった。
 本日6日は、ホテル前に広がる岡山後楽園を散策した。美しい景色の中、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、セグロセキレイ、イカル、オカヨシガモ(写真)、マガモなどを見て楽しんだ。

2017年1月27日(金) 明治神宮と横須賀港

 午前中、東京の明治神宮に、午後、横須賀に出かけた。
 明治神宮では、慶應大SFCの学生、水村春香さんの案内で、モズ、アオジ、ジョウビタキ、ルリビタキ(上の写真)、カイツブリなどを観察した。水村さんは、定期的に神宮の鳥を観察している。訪問客に餌づけされているところが多いためか、小鳥たちが人をあまりおそれていなかった。
 明治神宮ではこの日の午後、横綱になった稀勢の里の奉納土俵入りが予定されており、それを見るための人が午前中から長蛇の列をつくっていた。

 横須賀では、横須賀港でスズガモ(下の写真)やオオバン、ユリカモメなどを観察した。午後の光線がちょうどよい方向から鳥にあたり、鳥たちの姿をいっそうきわだたせていた。

 穏やかで暖かな天候のもと、よい一日をすごすことができた。




撮影:Akhmad Baiquni


撮影:水村春香
2017年1月18日(水) 最後の講義とお疲れ会/懇親会

 本日、慶應大・湘南藤沢キャンパスでの最後の講義を終えた。Biodiversity Scienceという英語の講義だった。生物多様性の仕組みや保全をめぐる内容で、私が話をするだけでなく、学生個々人にも毎回のように自国のことがらを中心に情報提供してもらった。学生の出身国は、韓国、インドネシア、モンゴル、モロッコ、スワジランド(アフリカ)など。すばらしい情報交換の場だった。
 講義終了後に、記念に集合写真を撮った(上の写真。一部、欠席者あり)。

 夜には、一ノ瀬友博教授の研究室のメンバーが中心となって、お疲れ会/懇親会を開いてくれた。東大の時のような大規模なものではなかったが、心温まる楽しい集まりだった(下の写真)。
 お疲れ会を開いてはいただいたが、実際には、私の研究室は3月末日までこのキャンパス内で活動している。3月末でちょうど5年間、このキャンパスですごしたことになる。

2017年1月16日(月) 大雪の新潟

 昨日から新潟にきている。研究の打ち合わせと鳥の観察のためだ。
 きょうは、佐潟から鳥屋野潟、瓢湖とまわった。予想どおりの大雪で、どこも白銀の世界。田んぼで採食できず、鳥インフルエンザのため給餌も制限されているようで、数百のハクチョウ類、数千のカモ類が佐潟や瓢湖の湖岸にかたまっている。降りしきる雪で、鳥の姿が見えにくくなることもある(写真)。
 明日は福島潟に出かける予定。降雪のピークは今夕に過ぎる模様。



2017年1月10日(火) 舞岡

 穏やかな天気の中、今年2度目の舞岡を訪れた。幸いなことに、エナガ、シジュウカラ、ツグミ、ウグイス、シロハラ、ハクセキレイ、アリスイ(写真)、マガモなどをじっくり観察することができた。
 エナガは10数羽の群れが木々をこまめに移動する様子を、アリスイは地表面や倒木でさかんに採食する様子を、マガモは雄が雌のそばで求愛行動を見せる様子を、それぞれ観察した。
 ウグイスは水辺のヨシの間で小さなものをついばんでいた。シロハラの中には、まったく人をおそれず、数メートル先で落ち葉をかき分けながら、いつまでも採食しているものがいた。

2017年1月8日(日) 湘南natureチャンネルに出演

 インターネットテレビ「湘南natureチャンネル」2017年新春特番で鳥の話をした。鳥の研究を始めるきっかけとなったことから始まり、クルミの実を車にひかせて割るハシボソガラス、ハエや木の実を餌にして魚を「釣る」ササゴイ、北海道のツツドリがホトトギスになりかわってウグイスに赤い卵を托卵する「赤い卵の謎」、朝鮮半島の非武装地帯を重要な中継地とするマナヅルの渡り、東アジアのすべての国を一つずつ周遊するハチクマの渡りなど、1時間じっくりと話した。司会は、番組の主催者の岸しげみさん。以下のサイトで見ることができる。

  https://www.youtube.com/watch?v=1rFiDd_dC0M

 岸さんとのやりとりのあと、15分ほど、地元でアオバトの研究をしている斎藤常實さんや金子典芳さん、鳥の羽毛や骨格などを研究している小木曽チエさんと、関連のいろいろな話をした。これも番組内にふくまれている。とても熱心に調べておられる方たちだったので、アオバトの生態や猛禽類の足の解剖学的特徴などについていろいろ学ぶことができた。

2017年1月7日(土) bayfm The Flintstoneに出演

 午後6時、番組開始。羽毛や羽色の話から始まり、カッコウ類の托卵習性、つがいのきずなや浮気、カンムリウミスズメの日本列島周遊の旅まで、いろいろおどろきの話題を紹介した。昨年7月に続いて、『鳥ってすごい』(山と渓谷社)の内容の紹介を兼ね、再度の出演となった。

  http://www.bayfm.co.jp/flint/

 司会は、前回どうよう、長澤ゆきさん。『鳥ってすごい』にとても関心をもち読んでくださっているので、気持ちよく話すことができた。25分間。
 The Flintstoneは、「地球を愛し、地球を学び、地球と遊び、地球に生きる」を合言葉に、自然や環境にまつわるインタビューなどで構成されている。
2017年1月6日 代々木公園でアトリの観察

 昨シーズンに続いて、今冬もアトリが各地に多数渡来している。東京上野の不忍池のほとりから、郊外の家の庭にまでやってくる。この日は、東京渋谷の代々木公園で多数見られた。公園内のいろいろなところで、数10羽の群れが林床でさかんに採食していた(写真)。カワラヒワやムクドリと一緒になっているところもあった。
 下を向きながらこまめに動きまわっているかと思うと、ザーッという羽音とともに一斉に飛び立つ。が、すぐまた同じところに戻ってくることが多い。何を食べているかはよくわからないが、草木の小さな種子のように見える。
 こんなにあちこちでアトリの群れが見られる年は珍しい。



2017年1月3日(火) 舞岡

 今年初めての舞岡に出かけた。いつもの場所にタシギが、また前冬と同じ場所にヤマシギが来ていた。どちらも同じ個体と思われるが、毎冬同じ場所にやってくるというのはすごいことだ。
 池の一つにコガモ(写真左)、ホシハジロ、カルガモ、バン(写真右)が群れていた。林の内外では、メジロ、ウグイス、ヒヨドリ、シジュウカラ、ツグミ、ガビチョウ、コゲラなど。
 昨日の久里浜どうよう、日当たりのよいところにあるウメが花を咲かせ始めていた。舞岡駅から舞岡公園に向かう途中でも同じだった。年末に訪れた鎌倉の八幡宮でも同じ。暖かい日が続いているせいか。

2017年1月2日(月) 久里浜

 澄みわたった青空のもと、三浦半島の久里浜に出かけた。街の一角で、和太鼓の演奏が行なわれていた。その後、天満宮・天神社へと初詣に出かけた。久里浜には年に5回以上は訪れ、そのたびに天神社に立ち寄るので、なじみの場所になっている。境内は人でにぎわっていたが、先の和太鼓の雰囲気と合わせて、正月気分を十分に味わうことができた。
 境内の片隅で、ウメの花が咲き始めていた(写真)。年によって多少違うが、ここのウメは年のはじめにすでに咲いていることが多い。


2017年1月1日(日) TOKYO FMに出演

 迎春

 晴れわたった空。自然散策に出かけたい気分だったが、本などを読んでのんびりとすごした。
 午後1時からは、TOKYO FM「ジャパモン」に出演(昨年12月に収録)。酉年にちなんだ内容で、鳥に興味をもったきっかけから始まり、その後、200日間も飛びっぱなしのシロハラアマツバメや、東アジアのすべての国をめぐる渡りをするハチクマなどについて話した。ナビゲーターは、小山薫堂さんと柴田玲さん。
 番組の概要は以下のサイトを参照。

 http://www.tfm.co.jp/japamon/item/detail.php?id=576&c[]=1

 番組内で、リクエスト曲を求められたので、手嶌 葵さんの「さよならの夏~コクリコ坂から」をお願いした。昭和の横浜が舞台となった映画「コクリコ坂から」の中で歌われた曲だ。高校時代まですごした昭和の横浜。映画と歌はそれをほんのりと想い出させてくれる。手嶌さんのささやくような歌い方も素敵だ。
















1.エナガ
 横浜市舞岡


















2.照葉樹林の中のカラスアゲハ。とまっているのは、アオノクマタケランの花。


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3.三宅島。山頂を望む。2017年7月15日



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